今回議長に立候補をしました。無論落選ですが。本会議での意見表明はないので、議員の前で行ったあいさつを貼り付けます。引き続き文教厚生委員会と議会だより、病院の企業団議会に所属します。
議員に選出していただいて6年になります。市民のために働くのが議員です。その市民は年齢も、性別も、属性も、思想信条も、住んでいるところも違う多様性に富んだ存在です。その多様な市民は市政に対していろいろな期待や要望を持っています。中には当局に対する厳しい注文もあるでしょう。地域要望のみならず、要望は多岐にわ
たります。これらを汲み取るために大勢の議員が、闊達な議論を交わしながら議案審議や調査研究を行い政策提言にもつなげていくことが重要です。
よく、「議会と当局は車の両輪だ」と言います。しかし、ハンドルを当局側に預け、ただ議会が車輪になってはならないわけです。時にはチェック機能を発揮してブレーキをかけたり、ハンドルを切って方向転換を促す、場合によっては勢いよくアクセルを踏む必要もあるでしょう。6年間を振り返り、議会が必ずしもこのような役割を発揮しているとは言いがたいと感じています。微力ではありますが、議員のひとりとして力を尽くしたいと考え、こ
の度議長選に立候補するものです。これまで議会の役職構成は議会全体での議論ではなく、議員数の多い会派がその会派内で人事案を決めて全体調整にかけるやり方がされてきました。少数会派の意見を聞く前に大方の人事が約半分の最大会派創世会の皆さんの話し合いで決まってしまう。その他の会派が出した対案に対して理由が公的場で明らかになることなく名指しでの変更が示される。文章で残ることもないこれらの一連の過程は民主的とは言いがたく、最大会派中心に議会運営がやりやすいように人事を組むという考え方です。これで本当に多様性の反映ができる議会になるでしょうか。適材適所、各議員の能力が発揮できる構成になるでしょうか。議会は執行機関である内閣ではありません。今回の立候補はこの議会運営の考え方に異議を申し立てるものであり、今年度進む議会改革の中でもおおいに議論され変革されることを期待いたします。正副議長については全員による選挙で、議会運営委員会、各常任委員会、特別委員会
の委員長・副委員長については委員間の互選で、21人の議員がそれぞれ意見を出し合って一番力が出せるように構成するべきだと思います。
 県内を見ても、吉田町では共産党議員が議長をつとめています。常任委員長を経験ある共産党議員がつとめるところも普通にあります。当局提案に賛成の人でないと議長や正副委員長を務められない、などというのはとんでもない誤りです。立候補にあたりまして、議会改革にも積極的に取り組み、市民に信頼される市議会をつくっていきたいと思います。私自身もより勉強に励み、知見を高めて職にあたるこ
とをお約束します。また少数派を含め議員21人の意見をあまねく汲み取リ生かす民主的運営に徹し、議会の役割を十二分に発揮できるように努めたいと考えています。
新体制の議会が少しでも多様な市民の声、少数派を尊重する運営になるように声をあげます。
 
ネモフィラの花、ワスレナグサの画像のようです