(1)の農業振興ビジョンは「もうかる農業」への提言がされていますが、今の国の農政の元で米や野菜作りで食べていくのは本当に大変です。減り続ける農家、高齢化による廃業・増える耕作放棄地など、お茶に特化してすすめても農業全体は守れない気がします。
(2)の富士見霊園墓地は2021年(平成33年)供用開始を予定しています。◎一般墓地100区画・小区画(1㎡)256区画・樹木葬墓地360区画・合葬式墓地2070体の予定―市民アンケートをふまえ小規模区画も考慮していく計画になっています。来年から用地買収に入る予定だそうです。皆さんの要望にこたえられる墓地になるといいですね。
(3)の掛川第2パーキングエリア(新東名掛川パーキングエリア隣接地を第2パーキングエリアとする)に名古屋の業者が入り、観光客向けのオアシスが2020年(平成32年)完成を目指し整備される計画です。昨年、「地域活性化取組モデル箇所」に選定され、9月にも第2パーキングと上り線の連結が受理される見込みです。スマートインターの計画もありますが、それにはお金のかかる県道焼津・森線の2車線整備が前提です。東名掛川インターの利用が便利な掛川で果たして本当に利用が見込めるのか未知数です。
(4)の空家等の対策については特定空家といわれる倒壊の危険などのある空家については、民間マネージメント組織の活用や、地区まちづくり協議会などとの連携が必要との説明でした。長年地域で懸案になっていたところがプロの業者に入ってもらうことにより、短時間で解決していった事例なども挙げられていました。更地化すると100%課税になるところを特定空家の時は減税する、といったことも検討していきたい、とのことです。街中のシャッター通りとなった商店街。人口の減り続ける過疎地。空家には大きな地域の課題が透けて見えます。秋には区長会やまちづくり協議会で報告や意見交換が予定されています。
(5)歴史的風致維持向上計画は、昨年から計画策定協議会で協議されたことに基づいて、国に対して9月にも申請されることになります。松ヶ岡(旧山崎邸)も含まれます。文化財は多々あり、ふるさとの宝物として大切にされなければなりませんが、国の補助金を使うにしにしても、市からも多額の出費が必要で維持管理はむろんずっと市の責任です。自分の生活がままならない市民の切実な要望は「財源がないから」と後回しされている現状での優先的推進は疑問です。
(6)の小中一貫教育推進基本方針には多くの議員さんから意見が出されました。区長会・PTAなどにも配られ「意見を!」と促されましたが「内容がよくわからない」の声も多かったそうです。若い世代の議員さんから「学校を利用していく若い父母の声がもっと反映できるように工夫を」の声も上がりました。学校の再編もからむ重要な事柄です。ゆっくりと声を拾い上げて「結論先にありき」ではなく事をすすめていくべきです。