ほぼ毎月開催される全員協議会。協議会という名称ですが、意見を織り交ぜて質問すると、「ここは当局に質問するところで意見を言うところではない。」とまわりの議員から声が上がります。
1項目ごと質問は3回まで。疑問やおかしいという思いを残したまま、議会としては「受けた」「了とする」となります。
「説明はした。」「質問には答えた。」反対や疑問をそのままに前に進んでいいのかな、といつも思います。
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ならここの里民間譲渡
地元了解との説明でした。2月定例会では森林組合から継続の陳情もありました。(少数否決)
中山間地の振興と、市民の憩いの場の創出をうたい、市が補助金を使ってつくり、地元の第3セクターに委託し現在黒字営業です。
大東温泉シートピアの時と同じで、税金でつくった公共施設を民間活力をと、安く譲渡する。
建物は鑑定評価額の約7650万円を40%減額した約4536万円が最低価格。土地は10年貸付(135、7万円/年)
「災害やリスクを考慮するとこれ以上長期間では負担」「災害時のリスク・責任分担は協議」といった事業者の意見をとりいれた譲渡をし、来年度から民間運営です。
リスクの高い災害多発地域の公共施設民間譲渡には賛成できませんし、市民の財産を次々企業の儲けに差し出していくやり方は破綻しかねないと思います。
学校再編計画(最終報告)
パブリックコメントが92件寄せられました。再編に反対する意見はほぼ「反映しない」とされ、昨年度の中学校区意見交換会で説明は終わり意見も取り入れたこととして計画が承認されようとしています。
議員の中からも「市民の理解は必ずしも進んでいないのでは」という意見も出されましたが、8/25の教育委員会最終協議を経て、30年を10年ごとの3期に分け再編が進められます。
小規模校の統廃合は6年で5校 原田・中・日坂・倉真と新しく加わった大渕小。(児童数100人を切る予想となったため)9年後の上内田小を含めると6校の小学校を廃校とする計画でもあります。
今後中学校区ごとの検討に入ります。5年ごとの見直しはするそうですが、先に統廃合が進み、少子化の進行が加速したとき掛川子育てしやすいまちとして存続できるのだろうか、ずっと先送りされる老朽化施設は大丈夫なのかとおおいに疑問です。
海岸線地域ビジョン
質問の中で大須賀のサンサンファームの9月閉店が明らかに。
ビジョンの中でも中央エリアとして位置づけられていますが、どうなるのか。南の人口減が止められず、高齢化で農業の担い手も減っています。
津波対策や公共交通整備など市民の住みやすさを確保しないと振興は無理です。リスクを上げる原発再稼働はますます人口流出を加速しかねません。