①南部地域の海岸線ビジョン
大東から大須賀へと約10キロの海岸線を夢のあるエリアとしていく構想が語られています。
マリンスポーツ、海岸の景色の素晴らしさ、イチゴ農園などの観光資源。シートピアを中心にキャンプ場だったりサイクリングロードだったり。構想に異議はありません。
しかし私自身は3.11以降、津波や原発から近いことも気になって、安心して出かけられなくなってしまいました。
今回ハザードマップを改めて見ましたが、潮騒の森(防潮林)が完成しても、菊川河口は津波の遡上が避けられず、原発からも10キロ圏内です。安全の確保が万全になることがすべての前提です。津波浸水域に人を集めることはリスクを広げることにもなります。流域治水の考え方で菊川河口含めた安全も確保され、原発再稼働がなくなり事故は起きないという前提があればリスクも減って人が呼び込めると思うのですが。
②多文化共生プラン
外国の方を「人材」として受け入れている日本。しかし、みんな生活している人間です。選挙権もない、いざというときの生活保護も受けられない、不安定就労が多い外国人が、市内に20人にひとりくらいはいる、という状況です。
支援の仕方は、当事者の声をきいて必要なことを教えてもらう、というスタンスが大事です。駅前や市役所に外国の方がいても、言葉の壁があって話しかけることさえままならない自分を情けなく感じています。問題を起こして困った人だといわれる方は往々にして困っている人だと私は思います。
③障害福祉計画・障害児福祉計画
インクルーシブルといって、障害のあるなしにかかわらず、地域で生きていける共生方向が出されていますが、受け入れできるような地域体制はできあがっておらず、今現に施設入所や通所を希望通りに利用できない方が大勢います。家族が背負い込むことのない障害者福祉の方向が示されているのかが疑問です。
④子ども読書活動推進計画
タブレット導入などは1年でパッと進むのに、10年たっても遅々として進まない子どもたちの読書環境。学校の図書館は未だに司書が常時いるわけではなく、図書室の蔵書数は図書標準という国の定めた数を下回ったままです。官製ワーキングプアの筆頭にあがる司書。待遇の悪さで司書になろうとする人も減り養成する大学も減るという悪循環です。
パソコンを使いこなせる力は大事ですが、共感力を培い自分の言葉を紡いで人とつながっていく力がIT教育だけでつくとは思えません。計画の数値目標の低さが私は気になります。