2(1)空き家が市内に6760戸(空き家率14.6%) ・賃借住宅4650戸(68.8%)・利用する予定のない住宅1890戸(28.8%) 空き家で腐朽・破損のある家920戸(その内利用する予定のない住宅520戸) ※数字は平成25年住宅・土地統計調査より
中心市街地では空き店舗・空き地が増加してスカスカ状態。商店街の店舗併設住居も老朽化。若い人たちは街中を避け郊外に新築の住宅を建てるという構図。これは掛川に限らず全国の地方都市共通の課題です。高齢になってきている夫婦・単身世帯は何年か後の空き家予備軍です。施設入所や入院で持ち家が空き家になります。アパートの空き家は節税のため建設されることが多く、需要数にみあう供給量ではなく、いつも供給過多。新築は地価・固定資産税の安い郊外に虫くい状にひろがり、追いつかない排水路や公園・公共施設等。市は条例に基づく「特定空き家」の除去や中古住宅や街中を中心とする土地活用を打ち出していますが、タスクフォース(民間専門組織)やご近所の底力(地区・地域)と連携するという考え方です。都市計画自体を抜本的に見直すこと、国の新築住宅優遇の税制・新築建築に依拠した経済からの脱却がないと空き家はどんどん増え続けてしまうと思います。ここまで大きい問題に対抗できる政策提言にはなり得ていないのではないか?というのが思いです。無関心でいると、私たちの街は将来的に住みやすい街にはならない、というのは確かだと思います。みんなで考えていけるといいですね。
2(2)このとりまとめ部局は「市民協働部生涯学習協働推進課」です。地区意見を集約し、アンケートを反映し、市議会の特別委員会の意見も聞いた上で「掛川らしい公共交通」を、とうたっています。私によくわからないのは、バス会社は「財政上本数は増やせない」と言い、住民アンケートでは「本数が少なくて利用できない」という矛盾、「循環バスのような一律料金を!」「南部の空白をうめて」といった住民の声には手をつけていないこと。デマンド型タクシー、地域福祉バスなどをまちづくり協議会にふるには、先進事例を学習した市職員が選択肢を示し、ていねいなな助言をしないと負担感ばかり増していかないでしょうか。この計画はものすごく分厚く内容が多岐にわたり、私には難しく感じました。市民の皆さんもわかりにくかったのか、パブリックコメントの数も少なかったそうです。とっても不満の多い項目なのに、です。公共交通網の充実を最優先・優先と考える方々が72.3%(アンケート)にのぼります。一度この計画がネットからなどのぞいて見て下さい。