日本共産党掛川市議会議員 勝川しほこ

全員協議会(2023/10/19)

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今月の全協は盛りだくさんで、皆さんに我がこととして考えてほしいものばかりでした。公共の役割とは、誰のためどこを向いて市政を行なうのか問われています。

ならここの里 民間譲渡

黒字の「ならここ」を民間に売る事に共産党は反対です。「ならここ」は、市民の福利厚生と中山間地の地域振興などを目的に国の財政融資を受けて建設し、地域第3セクターが運営してきました。本来なら国の財政融資の80%は交付金として充当されるはずでしたが、今回の譲渡で財政融資全額の8378万6千円を国に返還します。

第3セクターが持っている温泉施設を613万3千円で市は買い取った上で、建物全体を8316万6千円で売ります。その上、譲渡先の東海ガスがこれから投資する7370万円の1/2にあたる3685万円を市が補助します。

いろいろ差し引くと4366万3千円を市が出して、民間会社に施設を譲渡し後はお任せします、ということになります。

アウトドア人気で企業にはうまみがありますが、山間部のならここは豪雨災害頻発地域であり、人口減少も進んでいる場所です。

公の関与が減ったときのリスクも心配のひとつです。企業は採算が合わなければ撤退します。

環境資源ギャラリー2025年度からごみ全量外部搬出の方針説明

ごみの処理は住民サービスの根幹で自治体の責務です。現在不燃物処理施設の火災後、不燃物は市外で処理してもらっています。昨年末には焼却施設が故障し、緊急に燃えるごみも市外に運び処理してもらいました。

とにかく運転が難しく、全国で不調が相次ぐキルン式といわれる現在の炉。新しい炉は選定委員会でストーカ炉の方向が出されていますが、完成まで修理をして使おうとすると莫大なお金がかかるうえ、安定運転も見通せないとの説明でした。

燃えるごみの処理まで安易に外部搬出でいいのか。環境資源ギャラリーの議会でも現在の炉の部分改修といった方法の検討や、計画前倒しでの外部搬出期間短縮等の提案が議員から出ました。

市の財政負担を減らすことも大事ですし、ごみ排出量の少ないまちとして責任あるごみ処理を堅持することも大事だと考えています。

このピンチを逆にごみ減量化を進め、カーボンニュートラルにむけたごみ政策の転換への契機に! と思います。11/14にある環境資源ギャラリー臨時全員協議会の話し合いが重要だと思います。

松ヶ岡の今後の整備運営について

旧山崎邸の松ヶ岡は私が議員になる前に市が買い取り、松ヶ岡プロジェクト(修復事業)を開始。現在寄付以外は国交省の「社会資本整備総合交付金」とふるさと納税の中の市長裁量分で費用を賄いながら来年度までかけ、母屋・長谷門・米蔵の修復が行なわれています。

国の重要文化財指定を目指していますが、中途半端では指定されないからと、2025年度以降再度5年、毎年3千万円程のふるさと納税を交付金とともに使い修復を継続し、残る広い庭や蔵などはそのまた後5年で修復をと続く計画です。

長期的予算化をする前に、市民全体の声を聞く必要を感じます。

地域公共交通計画のパブリックコメント

「多極ネットワーク型コンパクトシティ構想」。現在の公共交通網整備の考え方です。いろいろな機能は市内中心部に集中させ、いくつかの拠点と中心をバスなどの公共交通で結んだ上、それぞれの圏域は地域内移動を保障するという考えです。圏域内は地域のまち協などに任せ、路線バスで病院、商業施設、市役所などを結ぶ。本数が少なくバス停も遠いバスは実験で無料化しても利用は伸びませんでした。周辺部では高齢者が免許返納しようにも生活できないからと車を手放せない実態があります。「地域任せでなく、行政責任でくまなくコミュニティバスなどを走らせて」という声は以前から上がっています。電車やバスには公の補助が入って赤字補填がされますが、その割には本当の足にはなり得ていないのだと思います。

11月末までパブリックコメント募集中です。ホームページから策定中の計画がごらんになれます。

サンサンファームの撤退と民間公募

海岸線ビジョンとして重要な施設として位置づけられているにもかかわらず、地元の委託会社が解散して現在休業中の大須賀のサンサンファーム。サトウキビから黒砂糖のよこすかしろを作る工場も入っています。

南部は人口減が激しく、地区集会に出ると、どこも地域を盛り上げようと必死です。民間でうまくいかないなら公が責任持って地域を支えるべきだと思います。

 

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